南紀観光情報
那智四十八滝
2004年、世界遺産として登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」
紀伊山地は、神世の時代から、神々の集まる神聖な地域として考えられていました。後に中国から伝来した「仏教」や山岳信仰が結びつき、神仏の霊場として信仰されるようになります。 なかでも熊野本宮・熊野速玉・熊野那智を「熊野三山」と呼び、これらの神仏のもとに詣でれば過ちや病気、悩み苦しみが浄化されると信じられていました。 平安時代には、険しい山中をまるで「蟻の行列」のように多くの人々が訪れ、「蟻の熊野詣」という言葉が生まれました。
特に「熊野三山」の一つ「那智」は1300年前から滝行が行われていたと伝えられています。以降も熊野修験の中心として、那智山の四十八滝を巡る修行 「那智四十八滝回峰寒行」が行われてきました。
一般にはこの「那智四十八滝」のうち、一の滝(いわゆる那智の滝:世界遺産)・二の滝・三の滝が有名です。 しかしこれ以外の滝は、一般の参詣者が目にする機会はほとんどなく、その存在すら知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで、この「那智四十八滝」を撮影した写真を、毎月4枚づつ1年をかけて追加して、今は全ての滝の写真を揃う状態になりました。
しかしながら、「那智四十八滝」は現在も「寒行」の場とされる神聖な滝です。私たちはこれらの滝に大勢の人々が訪れることを望みません。また、これらの滝は「那智原始林(世界遺産)」に点在し、気軽に訪れることのできる場所にはありません。
安易に滝を訪れ、事故が起こることを未然に防ぐためにも、「那智四十八滝」の所在地をホームページ上で公開することは控えさせて頂きます。また、所在地に関するお問い合せ等にもお答えできかねますので、どうぞご了承下さい。
後世に残すべき遺産として、「那智四十八滝」を守り続けていきたいと思っております。
どうか皆様のご理解とご協力をお願い致します。